会社の中で、この分野はこの人が最も詳しいといった専門職の方は、さらなる専門力アップが、会社の競争力アップにつながります。この場合、事業主もその分野の内容に詳しくないため、どういう研修を選べばよいか、判断に困るかもしれません。この場合、キャリア形成促進助成金の自発的職業能力開発コースを活用してはいかがでしょうか。これは、労働者の自発的な職業能力開発を支援するために、自発的職業能力開発経費負担制度および職業能力開発休暇制度を就業規則または労働協約に設け、従業員の能力開発に要する経費の負担または職業能力開発休暇の付与を行う場合に助成が受けられるコースです。専門職の方自身に、さらなる専門力アップに必要な能力を見極め、事業主に申し出て頂きます。
この場合は、専門的な内容は事業主にとって、理解できないかもしれません。そこで事業主が見極める必要があるのは、その研修を受講すると、会社にとって、どういうメリットがどの程度あるかということです。専門職の方が自ら研修の受講を提案してきた場合は、確認するようにします。もし自発的に提案する職場風土でない場合は、事業主から課題を提示するのもいいでしょう。「こんなことをしたいが可能か。もし、外部の研修などが必要であれば、このような自発的能力開発経費負担制度等も考えている」と伝えると、自ら課題を克服する方法を考えるきっかけにもなるでしょう。
研修を専門職の方自身に選んでもらうことで、専門力を磨くことができるだけでなく、さらに2つのメリットがあります。
1つは、コミュニケーション力のアップです。専門職の方の中には、専門力はあっても、会社にとっての価値について、意識が薄かったり、説明ができなかったり、する方がいます。結果として、事業主の方も、専門職の方の力を活かしきっていないかもしれません。研修の提案を積み重ねることによって、どのような専門力が、どのように会社に活きるのか、お互いに確認できるようになるでしょう。
もう1つは、モチベーションのアップです。専門職の方の専門力を理解しようとする事業主の姿勢や、専門力のアップを制度としてサポートする事業主の姿勢、あるいは、社外の研修で他の企業の専門職の方と接し刺激を受けることは、モチベーションのアップに繋がるでしょう。ただし、モチベーションアップにつながる可能性がある反面、制度を作っても、実際の受講を却下され続けると、モチベーションダウンにつながります。事業主として、うまく活用する必要があります。
具体的な研修内容については、研修会社に相談するのもよいでしょう。
手続きや詳細については、株式会社リブウェル(提携社会保険労務士多数)まで、お問い合わせください。
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