助成金の活用において、社会保険労務士選びは重要です。それでは、助成金に対する専門力の有無や経験の深さなど、どうやって見抜けばいいのでしょうか?ここでは、こんな社会保険労務士に頼んではいけないという例をお伝えします。
・契約までにリスクを説明しない
基本的に助成金は、助成金の支給の前に経費や賃金などの支払が発生するため、助成金が支給されないリスクがあります。リスクの内容を聞けば、事業主は助成金の活用を見送るかもしれません。そうなると、社会保険労務士の報酬がなくなりますが、だからといってリスクを説明しない社会保険労務士には頼んではいけません。後々トラブルの原因になります。
例えば、アルバイトの方への外部研修の場合、研修費支払い後、当日勝手に休んだり、遅刻をしたり、あるいは会社をやめた場合、助成金の受給条件から外れることがあります。会社によっては、離職率が高く、受講する人を選ばないとリスクが高いこともあるでしょう。経験が豊富でないと、どういうケースが想定されるか、ポイントをおさえた説明ができません。事業主がリスクの程度を判断するための情報を、説明しようとされない社会保険労務士には、頼んではいけません。
・不正受給のリスクを軽く見ている
助成金の不正受給は、企業に大きなリスクをもたらします。例えば、大阪での雇用調整助成金・中小企業緊急雇用安定助成金の不正受給は、下記のサイトで公表され、ニュースにもなりました。
◆大阪労働局(雇用調整助成金・中小企業緊急雇用安定助成金不正受給による公表事案)
://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/mokuteki_naiyou/jyosei/josei_kouhyou.html
「このくらい大丈夫ですよ」「他でもやっていますよ」「私の経験上バレたことはありません」などと、休業日扱いの日に勤務させたり、勤務時間を虚偽報告したり、研修をやったことにして勤務させたり、など、不正受給のリスクを軽く見ている社会保険労務士には、頼んではいけません。1日でもそんな日があると、助成金が支給されなかったり、減額されたりするため、事業主との目先のトラブルを避けようと、見てみぬふりをするかもしれませんが、このような社会保険労務士は、他の会社にも同じような対応をしていると想定され、どこかの会社で内部告発や通報があり不正が発覚すると、担当した会社をさかのぼって調査されることもあるでしょう。不正受給のリスクを軽く見ている社会保険労務士には、頼んではいけません。
手続きや詳細については、株式会社リブウェル(提携社会保険労務士多数)まで、お問い合わせください。
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