キャリアアップ助成金の人材育成コースは、中小企業の事業主にとって、比較的、活用しやすい助成金です。
アルバイトやパート、派遣社員などの、非正規雇用の労働者に対し、職業訓練を行った場合に助成されます。
正社員以外の方にも、戦力化のために研修をしっかりと実施したい場合は、このキャリアアップ助成金の人材育成コースの活用を検討してみてはいかがでしょうか?
助成される職業訓練は、大きく2種類あります。OFF-JTのみの訓練である「一般職業訓練」、OFF-JTとOJTを組み合わせた「有期実習型訓練」の2つです。
OFF-JTとはOFF the Job Trainingの略で、通常の仕事の場から離れて実施する社内又は社外の訓練です。例えば、通常業務ではお客さまのホームページを作成している正社員でない労働者がいたとします。その方の提案能力を向上させ、今後、よりレベルの高い業務について頂くために、日頃の業務から離れ、外部の研修会社でWebマーケティングの研修を受講させる、このような訓練がOFF-JTです。キャリアアップ助成金ではOFF-JTのみの訓練を「一般職業訓練」と呼んでいます。条件を満たせば、訓練コースごとに、20時間以上、100時間未満の訓練であれば、最大10万円までの経費と、1時間あたり800円の賃金が助成されます。
OJTとはOn the Job Trainingの略で、先輩社員などの指導者の下、日頃の仕事の中で、実践的な技能や知識の習得を図る訓練のことです。「有期実習型訓練」では、OFF-JTとOJTを組み合わせて、3ヶ月以上6ヶ月以内の訓練により、非正規雇用の労働者に対し、正社員としての転換を目指します。6ヶ月換算で425時間以上の研修であること、全体にしめるOJTの割合が1割以上9割以下、など必要な条件を満たせば、OFF-JT分で「一般職業訓練」の場合と同様の経費と賃金に加え、OJT分で1時間あたり700円の実施助成が受けられます。
条件を満たせば、1年度1事業場あたり、最大500万円まで助成されますので、ある程度の人数や訓練コース数までカバーできます。この助成金を知っているか、知らないかで、中小企業の事業主にとっては大きいのではないでしょうか?
詳しい受給条件は、厚生労働省のキャリアアップ助成金のホームページで確認できます。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html
ただ、厚生労働省のホームページでは専門用語も多く、また、「キャリアアップ計画」の作成や研修カリキュラムの作成など、どのように準備すればいいのか経験が必要なため、初めて検討する事業主にとってはハードルが高いと感じられるかもしれません。そのような場合は、専門家に確認するのも1つの方法です。
手続きや詳細については、株式会社リブウェル(提携社会保険労務士多数)まで、お問い合わせください。
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