みなさんは、助成金をご存知でしょうか?
助成金とは、事業主に対して支給される、支援金のことです。
厚生労働省の管轄機関から、労働者の職業の安定につながる、失業の予防、雇用機会の増大、雇用状態の是正、労働者の能力開発等を図る目的で支給されます。
うれしいことに、助成金は、借入金とは違い、返済する必要がありません。
したがって、事業資金に余裕がない中小企業にとっては、ぜひとも活用しておきたいところです。
一方で、条件を満たしていれば、助成金を自動的に支給してもらえるというわけではありません。助成金は、
・自分から申請しなければもらえない
・予算枠があり、申請条件を満たしていても、ある日突然申請を締め切ることもある
といった特徴もあります。
したがって、助成金を活用するには、いかに早く、助成金の情報を入手するか、ということが大切です。タイムリーに知らなかったために、支給されたはずの数十万円、数百万円が支給されないことになるのです。
では、助成金の財源はどこからきているのでしょうか?
税金ではないか、と勘違いされている方が多いのですが、税金ではありません。
助成金の財源は、雇用保険料になります。
雇用保険に加入している企業や個人事業主であれば、雇用保険料を納めています。
26年度の場合、一般の企業であれば1.35%ですので、給与が20万円であれば、労使合わせ2,700円支払っています。
◆平成26年度の雇用保険料率を告示(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000035831.html
そのうち、1.00%すなわち2,000円が失業保険などの失業等給付に使われます。
そして、残った0.35%すなわち700円が、雇用保険二事業に使われます。
雇用保険二事業とは、雇用安定事業、能力開発事業であり、これが助成金の財源です。
つまり、事業主が支払った雇用保険料が財源ですので、もらわないとその分損をしている、とも言えます。
また、雇用保険二事業の目的は、雇用安定と能力開発ですので、事業主にとっては、助成金の要件を検討することで、労働環境を整えることができたり、社員の能力開発をすすめたり、さらには、世の中の動きを捉えたりすることができます。
なお、助成金には、いろいろな種類があります。内容によって、能力開発など、比較的利用しやすいものと、雇用関係など、要件が限定的で利用しにくいものがあります。また、支給条件は時期によって変わることもあります。
◆事業主の方のための雇用関係助成金(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/
手続きや詳細については、株式会社リブウェル(提携社会保険労務士多数)まで、お問い合わせください。
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