キャリア形成促進助成金では、正社員の研修経費の1/2または1/3が助成され、実質負担を抑えながら研修を受講することができます。それでは、正社員の中でも重要な、管理職のための研修は、どのように選べばよいのでしょうか?
一般社員と管理職の違いは、自分の成果ではなく、組織全体の成果が求められるということです。自分個人の成果を上げるのであれば、自分がやったほうがより早く、高い成果が上がるかもしれませんが、それでは管理職になった意味がありません。自分の成果は上がっても、それ以上に部下の成長する機会を奪い、上がるはずの成果を下げてしまえば、管理職としては失格です。管理職ではなく、優秀な一般社員のままでいてもらった方が、組織全体としてはプラスとなるわけです。特に、一般社員と管理職の違いを理解しないまま、仕事ができるというだけで管理職になった方には、そのような状況に陥りがちです。そのため、管理職に対しては、組織力をあげるためにまず一般社員とは考え方を変えるための研修が必要になります。
また、一般社員と管理職の違いを理解されている方であっても、具体的な手が打てていない方もいるでしょう。組織力を上げるといっても、部下ひとりひとりで能力も違えば、考え方や性格も違います。1つの方法がたまたまうまくいったとしても、次に同じ方法が通用するとは限りません。また、上司と部下との板挟みになる中で、判断に悩むこともあるでしょう。様々な方法論を理解し、状況を適切に見極め、状況に応じて具体的な方法を使い分ける必要があります。管理者として、コミュニケーション、分析、目標設定、評価などの研修が必要となります。もちろん、事業主自ら日々指導することも大切ですが、一度体系的に研修で理解した上で、日々会社で指導するほうが、管理者としての能力は早く育成されるでしょう。
さて、これらの研修を受ける上で大切なことは、研修のスタイルです。管理職が抱える問題は、答えが簡単に一意に決まるものではありません。課題に自分で気付き、自分で解決策を作っていかなくてはなりません。そのため、単なる知識の詰め込み型の研修ではなく、ワークショップ型でメンバーの多様な考え方に触れながら解決策を考えていく研修がよいでしょう。
具体的な研修内容については、自社の管理職の課題を踏まえて、研修会社に相談するのもよいでしょう。課題に応じた研修プログラムを提案してもらえるはずです。
手続きや詳細については、株式会社リブウェル(提携社会保険労務士多数)まで、お問い合わせください。
次のコラム《35.専門職のための研修の選び方》へ→http://www.live-well.jp/wp/2014/04/2075/
補助金・助成金のご相談はこちら
<お電話もしくはお問い合わせフォームより>
http://www.live-well.jp/miscs/contact.html
株式会社リブウェル