キャリアアップ助成金を活用すれば、アルバイトのための研修経費は助成され、実質無料で受講させることができます。それでは、アルバイトのための研修として、どのようなものを選べばいいのでしょうか?
まずは、研修テーマの選び方です。アルバイトのための研修では、主な目的は、労働者全体の能力の底上げです。研修によって、正社員に比べて、知識面やスキル面で物足りないところを補うことができます。さらに研修の効果として大切なことがあります。正社員に比べての価値観や考え方の違いも補うことができるということです。通常の業務の中では、作業の方法は教えても、なぜそうしないといけないのか、どのように考えて取り組めばいいのか、そういった価値観や考え方は経験の中ではなかなか教える機会がなかったり、教えることが難しかったりします。研修であれば、価値観や考え方も、じっくりと身につけることができます。
アルバイトの場合、どうしても社会経験が少なく、少し注意すると、「うちの会社厳しすぎる」と反発することもあります。また、少しの失敗で、「自分には向いていない」と簡単に辞めてしまうこともあるでしょう。一般社会の常識と、それまでの常識が違っているからです。社会経験が豊富であれば、どの会社でも同じような厳しさがあるということや、誰でも同じような失敗を乗り越えてきていることなど、わかっているので、何かあっても受けとめられますが、社会経験が少ないと、そうはいかないかもしれません。そのときに、知識やスキルだけでなく、なぜそう考えるのか、なぜそれが大事なのか、第三者である研修会社の講師が伝えれば、会社はそういうことを言っていたのか、と客観的に捉えることができます。日頃の疑問点も、質問しやすいでしょう。
研修会社には、そのようなアルバイトに対する日頃の悩みを伝えてみてください。いい研修会社であれば、自社の悩みにあったアルバイト向けの研修プログラムを提案してもらえるでしょう。
次に、研修スタイルが大切です。アルバイトで日頃長時間の研修を受けたことが無い方は、ずっと講義を聞くだけの研修では集中力がもたず、頭に入らないかもしれません。また、講義を聞くだけでは、分かった気になったところで満足して、自分が実際の現場でどのように学んだことを使っていいのか、という視点で考えていないかもしれません。そのときに、演習やグループワークなどが研修プログラムに組み込まれていれば、集中力がとぎれず、自分がどこまで学んだことを使えるようになっているか、確認しながら取組むことができるでしょう。
研修会社には、そのようなアルバイトの方の集中力や、研修経験など伝えてみてください。いい研修会社であれば、アルバイトの方の特性にあった研修スタイルを提案してもらえるでしょう。
手続きや詳細については、株式会社リブウェル(提携社会保険労務士多数)まで、お問い合わせください。
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