研修を受けて助成金を獲得できれば、同じ研修予算でより多くの方に研修を受けてもらうことや、予算的に厳しい中で研修を受けてもらうことができます。研修により、労働者の生産性やサービスレベルがあがり、労働者の定着率があがれば、企業の競争力アップにも繋がります。
それでは、研修を受けて助成金を獲得するにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは、助成金に関する情報を集めることです。厚生労働省のホームページでは、いろいろな助成金が紹介されていますが、主に「従業員等の職業能力の向上を図る場合の助成金」が研修に関係する助成金です。その中で、正社員以外の方が研修を受ける場合の助成金がキャリアアップ助成金、正社員の方が研修を受ける場合の助成金がキャリア形成促進助成金です。他にも、離職を余儀なくされた労働者を雇い入れ、訓練を行う労働移動支援助成金(受入れ人材育成支援奨励金)などもあります。これらの内容を1つ1つ確認するのは大変なので、助成金に詳しい社会保険労務士に相談するのもいいでしょう。
◆事業主の方のための雇用関係助成金
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/index.html
次に、依頼する社会保険労務士を選びます。自社でやることも可能ですが、何度も労働局に行き説明が必要など自社でやった場合の手間は大きく、また、受給条件などの知識も不足するため、社会保険労務士の力を借りることをおすすめします。
その上で、活用する助成金を選び、計画をつくります。助成金によって違いますが、アルバイトやパート、派遣の労働者向けの研修に対して助成するキャリアアップ助成金では、キャリアアップ計画の作成・提出と、訓練計画届の作成・提出となります。キャリアアップ計画とは、労働者のキャリアアップに向けた取り組みを計画的に進めるため、あらかじめ考えておく、3~5年程度のおおまかな取り組みイメージ(対象者、目標、期間、目標を達成するために事業主が行う取り組み)です。当初の予定ですので、随時変更できます。訓練計画届は、キャリアアップ計画に基づいた、実際の訓練の計画になります。
訓練計画届が受理されれば、実際に訓練を実施します。計画内容から変更があれば、必要都度変更届を提出します。ここできちんと計画通り実施し、受給条件を満たさないと受給できなかったり、知らず知らずのうちに不正受給になったりするので、注意が必要です。具体的には、研修の日の賃金の扱いなど、注意すべき点を、社会保険労務士のアドバイスを受けながら、実施していきましょう。
訓練実施後は、一定期間内に、支給申請をします。数ヶ月で審査が通れば、助成金が振り込まれます。計画届通り実施すれば、基本的に助成金はおりますが、事業場都合の解雇をした場合など、受給条件から外れる場合もありますので、事前に受給条件は確認しておきましょう。
手続きや詳細については、助成金を活用した研修実績豊富な、株式会社リブウェル(提携社会保険労務士多数)まで、お問い合わせください。
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