助成金を利用した研修では、研修の選び方が大切です。会社のニーズにもとづき、適切な助成金を確認した後は、会社のニーズと助成金の受給条件をともに満たす、研修を選びます。
アルバイト、パート、派遣など、正社員でない労働者に研修をしたい場合の助成金は、キャリアアップ助成金の人材育成コースです。
研修の選び方で、まず大切なのは内容です。
研修には大きく分け、会社を代表する専門家としての知識やスキルを習得することを目的とする研修と、会社として必要な知識やスキルの底上げを目的とする研修があります。正社員でない労働者向けの研修としては、スキルの底上げを目的として、将来の正社員への転換を念頭に置いた、正社員であれば、あるいは、中心となるアルバイトさんやパートさんであれば、習得しておいて欲しい内容の研修がよいのではないでしょうか。労働者の多数が同じ基礎知識やスキルを習得しておくことによって、職場での価値観の共有がすすみ、コミュニケーションの円滑化にも繋がります。例えば、Web技術者のためのマーケティング講座とか、飲食店で働く方のためのクレーム対応講座などは、本人の対応能力向上だけでなく、上司の指示を理解する助けにもなるでしょう。
なお、趣味・教養と区別のつかない訓練などは、キャリアアップ助成金の対象外ですので、ご注意ください。助成金に対応したオーダーメイド研修であれば、助成金の対象になるか労働局に確認した上で実施されるので、安心です。
次に、研修のスタイルです。キャリアアップ助成金では、通信講座やe-ラーニングなどは訓練指導者と受講者の対面方式が確保されず、受講者の理解度を把握した上での訓練進行が困難になるため認められません。必ず、訓練指導者と受講者の対面方式での研修を選びましょう。その際、単にテキストを読めば分かるような内容では研修をわざわざ受ける意味がありません。他社事例の紹介があったり、演習で自分の仕事に落としこんで考えることができたり、など、より実践的な内容で今後の実務に役に立つ内容であれば、参加した労働者も受講意欲がわくでしょう。
最後に、研修日程です。業務実態を踏まえ、無理のない日程であることや、20時間以上など助成金の受給条件を満たしていることを確認しましょう。日程に無理があると、急なキャンセルをすることになり、研修費用のみかかって助成金の対象にならないこともあります。
手続きや詳細については、助成金を活用した研修実績豊富な、株式会社リブウェル(提携社会保険労務士多数)まで、お問い合わせください。
次のコラム《30.研修を受けて助成金を獲得する方法→キャリアアップ助成金、リブウェル》へ→http://www.live-well.jp/wp/2014/04/2044/
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